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09月04日

やるなら徹底的に、だ

中学生の頃、体育の授業で初めて柔道が導入されたことがありました。

我が学年の体育教師は柔道未経験だったようで、指導するために1週間ぐらいかけて研修を受け黒帯を取ったようです。しかし、1週間やそこらで体得できるスポーツなど普通はありません。どう見てもトーシロのそれだったわけですが、先生も自分でそのことが分かっているのか、技の模範などがあると僕かゴリに「お手本を見せてくれ」と頼むことがよくありました。というか、毎回そうでした。

ある日、その先生が何か用事があって柔道部に来たことがありました。先生も柔道の面白さに目覚めたのか、用事ついでになぜか練習に参加しだしました。それで、ほどよく体が温まってきた時、無謀にもこんなことを言い出しました。

「スタンリーとゴリ、や ら な い か?」

僕もゴリもだいぶ強かったので、いくら我々が中学生で相手が体育教師だからといえど、1週間研修を積んだだけの素人が相手になるわけがありません。

しかし、なぜか陸上部や剣道部の一部などギャラリーが大勢いて、この中で先生をぶん投げてしまっては先生のメンツが立たないのではないか、ということを中学生ながら敏感に察知しました。その結果、負けないし勝たないという、僕にとってはスッキリしないシナリオを選びました。

一方、ゴリはド派手にぶん投げてて爆笑しました。小学生だったら5回は死んでるぐらいの豪快な投げで、僕の分までやってくれたかとなぜかスッキリした覚えがあります。

後日、大人になってから会った時、先生はその時のことを振り返ってこう言いました。

「いやー、スタンリーの技は全部防げたんだけどね、ゴリのアレ(巻き込み)は防げなかった!いやー、スタンリーはまだ中学生って感じだったんだけどね、体重がある分ゴリのアレはホント強烈だったよ、ホント。」

まぁなんていうか、なぜあの時粉々のひき肉にしておかなかったのだろうかと、これほど悔やまれたことはありません。

違う日に校長(柔道経験者)が遊びに来たこともありましたが、腰を痛めて救急車で運ばれて行った時は爆笑しました。ちなみに、顧問の先生(師匠)の口癖は「きえぇぇーい」と「救急車呼んでください」「もう限界です、救急車呼んでください」「はぁはぁ…きゅ、救急車呼んでください」でした。

そんな中学の部活が懐かしく、そのうち同窓会と称した柔道の集いができればと思っています。

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